
国立印刷局は8日、手触りによって他の紙幣との違いを判別しやすくした新しい5000円札の発行記念式典を都内で開いた。古川禎久財務副大臣や日銀の岩田規久男副総裁が出席し、完成した5000円札をお披露目した。新しい5000円札は12日に流通を開始する。
今回の改良は、目の不自由な人などがお札を触って識別しやすくするのが目的だ。5000円札の左下に配置した偽造防止のためのホログラムを保護する透明シールの形状を、従来の楕円形から長方形に変更した。従来は1万円と同じ形状だったため、手触りだけでは区別しにくかった。
あいさつした日銀の岩田副総裁は「改良5000円札をなるべく早くかつ円滑に、目の不自由な方の手にお届けしたい」と述べた。
